大神麗子ビジネス配信はこちらをクリック

運命の1件目 /起業当初4話

運命の1件目

 

そんなこんなでようやく新宿区に運命の1部屋目をゲットしました。

必要な家具家電をネットで一通り購入し、

搬送日を決め、

走りでAirbnbに部屋を登録。

準備はまだできていないので、

何もないカラ部屋の写真に、

文字で「準備中。まもなくオープン(英語)」

と文字を入れ、

その写真をもとに部屋を掲載しました。

カラ部屋写真の状態での掲載でも結構なビュー数がありました。

競争が激化している現在であればありえないですが。

でもAirbnbはシステム上、

新規オープンの数週間の間はSEOが上がる(上位表示に持ってきてもらえる)

というシステムがあったので、

この状況で載せてそのお得な期間を使ってしまうのは勿体無いなという思いもありました。

 

 

 

問い合わせがきました。

「部屋はいつ出来上がりますか?(英語)」

「家具の写真がないですが到着日までに必ず完成していると約束してもらえますか?(英語)」

なんせ、

カラの部屋の写真に「準備中。」

と書いてあるだけなのです。

旅行者側も自分が到着する日までにベッドの設置が終わっているのか、心配なことでしょう。笑

「はい、必ず約束します。(英語)」

と返信し、初めての予約をゲットしました。

物件の立ち上げは自分一人で部屋に籠ってやりました。

私はそれまで、

家具の組み立てどころか、

ネジすらも触ったことがないような世間知らずの人間だったため、

本当に全く何もわからず、

少々の組み立てをするにしても何人もの知人に電話したり、

基礎的なこともイチからネットで検索したりと、

通常の人のおそらく10倍くらいの時間がかかってしまいました・・・

ホームセンターにもこの時人生で初めて行きました。

アマゾンに「女性でも30分でできる!」などと書いてあるベッドの組み立てを、

6時間くらいかかってやっと1台出来上がるようなペースで苦労しながらトロトロとやっていました。

夜遅くなって疲れてそのままその物件で寝泊まりしたことも何度もあります。

自宅から物件の距離が離れていたこともあり、

途中からは逆にもう泊まり込んで作業するのがラクだと割り切っていました。笑

 

 

 

 

数日後、物件を借りた大家さんから電話がありました。

「2階の部屋の入居者が引越し予定になったから、

空くことになった。

大神さんの方で2階も借りないですか」

1階は昔は大家さん自身がお店をしており店舗で使っていたのですが、

現在はほとんど閉めているため、

よかったらそこもまとめて1棟で借りませんか?

まとめて借りてくれるなら少し安くしますよ。とのことでした。

前述の通り、物件は1階に店舗スペース、2階に1部屋、3階に1部屋、という全3室のアパートでした。

その時点で自分は3階に借りた1室をAirbnbに掲載し問い合わせが来て手応えを感じていたため、

まだオープン前でしたが勢いづいており、

その提案に合意しました。

3室まとめて借りたことで賃料も割安になり、

賃貸の契約金のほか、

家具家電など全て含めても200万円くらいで納まりました。

結果として、

最初の一件目なのにもかかわらず

1棟でスタートすることとなりました。

続きは第5話へ→