まず、一般的に企業などがビジネスを始める際、どのような基準で新規参入を決めるのかについて簡単にお伝えします。
新規参入については、「市場」と「競合」と「自身」の三つの角度から検討する必要があると言われています。
判断基準その1【市場性はどうか、成長が見込めるか】
市場自体が成長しているかどうかが重要だということについては、本ブログで何度もお伝えした通りです。
効率的にビジネスを成長させていくには、時代に逆らったマーケットを選ぶのはナンセンスで、成長市場を選ぶ必要があります。
判断基準その2【競合の状況】
いくら盛り上がっていきそうな市場を見つけたからといって、ライバルがたくさん存在すれば苦労するでしょう。
逆に、需要が多いにも関わらずライバルが少なければ、ブルーオーシャン(競争相手の少ない未開拓の市場)なので、少ない労力で成功していくことができます。
例として、飲食店の場合はマーケットに競合が多すぎため、完全なるレッドオーシャンです。
開業しやすそうに見えるからなのか、自分自身もよく利用していてイメージが湧くからでしょうか。
「飲食店を開業したい」という方は多いですが、市場には限りがあるため、お客さんの取り合い合戦に巻き込まれます。利益率が非常に低い上に、商品の寿命も短く、ライバルも多いため、素人がラクに始めて成功できるような事業ではありません。
キャンペーンやセールを繰り返し、商品価格を下げていては、利益は少なくなるばかりです。
低価格の飲み放題は、大手チェーンのスケールメリットがあるからこそ実現できます。激戦の市場で、個人経営の小さいお店が勝っていくのは至難の技です。
判断基準その3【自社(自分)のリソースで対応できそうか】
成長している市場で競合の少ないビジネスを見つけ、プランを思い描いても、その事業のために必要な資金や人員などを工面することができなければ、実現することができません。
その事業プランを自分が実現できるのか、ということが大前提です。
「発展途上国でインフラが整っていないみたいだから開発業に需要がありそうだ!」と言っても、あなたにそれができるだけのお金や権限がなければ、ただの妄想で終わります。
このように、主に三つの角度から新規ビジネスを検討する必要があります。
これ以外にも企業であれば、理念に沿っているか、既存事業との親和性があるかなど、色々と加わることがありますが、一から新しく始めるあなたの場合はこの三点だけで大丈夫です。
では、宿泊ビジネスで新規参入を考えてみましょう。
・市場
またとないくらいの魅力的な成長市場です。なんと言っても、訪日外国人の数は、日本という国が誕生して以来の数、歴史上最高値で爆進しています。宿泊施設にはものすごい需要があり、都市部でのホテル稼働率は常時90パーセントを超えている状況です。
・競合
他の宿泊施設のことです。「ホテルが足りない」という声を聞いたことがあると思いますが、需要に対してまだ供給が追いついていないということです。
・自分のリソースで対応できるか
スモールホテル業はゼロから始める人や副業でやる人にもぴったりなビジネスです。
新規参入で検討すべき基準3点をクリアし、絶好のタイミングであるためにオススメなのがスモールホテル業なのです。