先週末は講演でした。
今回お話ししたのは、
【外的要因を見極めて、取り組む事業を考える】です。
下りのエスカレーターを上ろうとするのは難しいですが、上りのエスカレーターであれば、ただ乗るだけでラクにそのまま上まで連れていってもらえます。
「のぼる」という同じ行動でも、かかる労力の差は比になりません。
一つ、例を挙げます。
人々がエアコンを使うことに憧れを持ち、みんなが欲しいと思っていた時代には、メーカー側が供給すればどんどん売れるということが続きました。
製品を作りさえすれば、勝手に客が行列をなし、自然と売り切れ。販促活動どころか、逆に生産が間に合わないという状況でした。
それが今では、みんなエアコンを持っているのが当たり前になっているので、競争力が相当高い商品でないと売れません。
価格競争が起こり、不必要なほど多様な性能をつけ、キャンペーン合戦を起こし、さらに膨大な経費をかけて宣伝を打たなければなりません。
実際の例を挙げます。
数年前の不動産投資ブームで、会社員で不動産投資を始める方が急増しました。
融資状況が緩かったので、たくさんの人が融資を受けて物件を買うことができました。
ところが、市況がガラッと変わってしまうと、物件を買いたくても買えなくなりました。
頑張って勉強したところで、良い物件を見つけたところで、お金が用意できないのであれば買えないのです。
全く同じ人間が、
全く同じ勤務先に勤め、
全く同じ年収で、
全く同じ貯金額で、
全く同じ「物件を買う」という行為をするだけなのに、
以前は買えたのに、今は買えないのです。
ただ、その頃に運よく物件を買った人は、家賃収入が入ってくる仕組みがゲットできているわけです。
つまり、ビジネスで効率よく成功するためには、やみくもに始めるのではなく、マーケットを見極めることが重要です。
【時流に乗る】ということです。
それらは、社会全体として伸びて行く事柄や、社会全体で取り組んでいく課題ですから、そこに対してマーケットの成長が起こります。
国の予算が投下されたり、どんどん便利になって利用するお客さんが増えたり、インフラが整備されたりと、外部環境を含めて全体的に上がっていくのです。
あなたの行動と、世の中の動きが相反していては非効率的ですし、せっかくの努力が無駄になってしまうかもしれません。
自分がどれだけ頑張ってもなかなか上手くいかないのは、あなただけのせいというわけではなく、外部要因も大きく関係している可能性があるということです。
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