初期投資・ランニングコスト・収益モデル

貸し会議室の初期投資

 

ワンルームで小さな貸し会議室を開業する初期費用について解説します。

 

最安で仕上げた場合、48万円程度で開業できるでしょう。

初期費用には、物件の契約金と室内什器の代金が含まれます。

物件の契約金とは、敷金・礼金・仲介手数料・保証会社加入料・保証金などです。

 

例として、賃料10万円のワンルームで開業する場合の内訳は、このようになります。

 

敷金8万円
礼金8万円
仲介手数料8.8万円
保証会社加入料8万円
火災保険加入2万円
デスク 5万円
椅子10脚 2万円
ホワイトボード 2万円
モニター 2万円
インターネット工事 2万円
備品 2000円

合計48万円

 

ただ、最安であれば48万円程度で開業できるといえど、実際にはもう少し予算に余裕をみて70万円程度であることが平均的です。

理由としては、都内の駅近物件で転貸可能物件となると賃料が高めであることや、什器を充実をさせた方が人気が出るためです。

 

もちろん、自己所有の物件で開業する場合は、什器の購入代くらいしかかかりませんので、ほとんどお金をかけずに開業できます。

 

 

貸し会議室のランニングコスト

 

貸し会議室を運営する上での経費について説明します。

 

ランニングコストの項目
・賃料
・公共料金(電気・水道)
・Wi-Fi
・サイト手数料(売上の30%)
・(運用代行業者への手数料〔売上の10%〕)

 

コミッションはサイトによって異なりますが、予約が成立した場合のみ成功報酬で発生します。掲載は無料です。スペイシーの場合は30%です。

 

自主管理するのであれば管理業者への運用代行手数料は不要ですが、運用を任せる場合は10%程度がかかります。

 

月に2回ほど清掃に入ることをオススメしますが、会議室の場合、ほとんど汚れていないですし、月に2回ほど行くだけなので、自分でできると思います。30分ほどあれば清掃は終わります。

 

ざっとですが、ここで物件を例に、経費を計算してみましょう。

賃料10万円、月の売上25万円で考えてみます。

 

・賃料 10万円
・公共料金 6000円
・Wi-Fi  4000円
・スペイシー手数料7.5円
・(管理業者への運用代行手数料10%)25000円

合計を計算すると、月の経費が21万円です。

 

 

貸し会議室の収益モデル

 

先ほどの例で計算した場合、売上が25万円、経費が21万円ですので、利益は4万円です。

 

1カ月が30日とした場合、1日の売上が8333円です。

1時間1000円ほどで貸し出します。

1組で、8時間連続でとるお客様もたくさんいますし、通常、会議室は2.3回転しますので、1日のうちで、1組3時間の予約が2.3本入るイメージです。

 

ユーザー目線では、5人利用で1時間1000円の場合、一人あたり1時間200円です。3時間使っても600円。喫茶店と同じような価格帯で、個室で会議ができるので、メリットが大きいと思います。

 

計算から、会議室1室あたりの利益は4万円という結果になりました。会議室の運営は、ほとんど何もすることがないため不労所得に近いです。

 

48万円で開業した場合、月4万円の利益となれば、実質利回りが100%。