施設には色々なタイプがあります。1室、戸建て、1棟、自宅、二世帯住宅型、ゲストハウス型。
どんなタイプで始めたいか、あなたの好みで選びましょう。
マンションの1室—手軽に始められる
比較的多いのは、マンションの1室を賃貸して宿泊施設にするケースです。借りるだけなので低資金から気軽に始められます。
ポイントは、マンションの管理規約で禁止されていない物件であることです。禁止されているマンションでは開業することができません。管理規約での承諾と大家の承諾の両方が必要です。そのため、分譲マンションではなく、1棟オーナーの賃貸用マンションを借りてやるなどが現実的でしょう。
「分譲マンション」とは、一棟のマンションを一戸ごとに分割して販売しているマンションのことで、部屋ごとに所有者が違います。一般的に投資用で購入するのではなく、自分たち家族が住むためにマイホームとして購入することが多く、「管理規約」という快適なマンションライフを維持するための規約が定められています。
ちなみに日本全国のマンションで、管理規約で宿泊業が承諾されている建物は全体の内3.8%しかありません。96.2%は使うことができないわけです。
対して、1棟オーナーの賃貸用マンションは、小ぶりのアパートやマンションを、個人の大家さんが不動産投資家として所有し、その大家さんが全権なので管理規約がないことが多いです。この場合、大家さんの許可だけがあればいいのでラクです。
部屋のタイプはワンルームから5LDKなど様々ですが、部屋は広い方がホテルにした場合に収益性が高くなり、集客するのもラクです。狭いワンルームはビジネスホテルと被るため競合の層が厚く、知名度や信用力の高いチェーン系ホテルも多く(アパホテル、東横インなど)、勝ち残っていくのが至難の技だからです。