宿泊料金の設定ですが、2種類考えられると思います。
・人数によって料金決め、変動する
・一室単位の料金にする
前者は旅館の文化がそれにあたります。同じ客室でも旅館は基本的に「一人当たりいくらで、かける人数分」という考え方が根付いています。
対してホテルは「一部屋でいくらで、何人まで収容可能」という考え方です。
ちなみにほとんど世界のホテルは後者です。
例えば、4人まで収容可能の部屋の場合、旅館であれば2人で泊まった場合2人分の料金で済みます。が、大人数で泊まるとそのぶん高くなるので特にはなりません。
ホテルの場合は2人であろうが4人であろうが部屋単位の料金なので変わりません。
4人マックスで泊まった場合一人当たりは割安になりますが2人で泊まった場合割高になってしまいます。ですので、どちらがいいかは一概には言えません。
旅館については基本が「一泊二食」で、室料という考え方でない文化なのです。
日本の旅館は元々は「旅人宿」の発想で「宿泊できる」という「権利」を販売しています。
寝る場所は必ずしも「個室」では無かったので、「1泊2食」が原則で「一人当たり」の計算をします。ホテルは1室いくらで食事代は「別」が原則です。
また、民泊などでは多くの物件が人数によって変動がある料金設定にしています。
稼働率を上げたいので少人数のお客様を取りこぼさないようにという目的です。
大人数でくるお客様よりも、2.3人で来る層の方が母体が多いわけなので、当然予約が埋まりやすいのは人数によって料金変動がある部屋です。ただ、少人数で予約されると売り上げが下がります。
経営者からして、部屋を2人で使用されても4人で使用されても同じだけの1日あたりの賃料がかかるのに、人数が少ないと売上が低くなるので効率が悪いのです。
どれにも一長一短がありますが、私は「部屋単位」の料金設定をしています。
「一室いくら」で高めに設定して仮に1人の予約であっても収容人数マックスの予約であっても同額を取っています。